こんにちは!あかまるの日記へようこそ(^^)/
今回は前回の続きのイルカショーまでの道のり第2弾です!!
前回ちらっと書きましたが、今回は「吻(ふん)タッチ」について書いていきたいと思います~(‘◇’)ゞ
ステップ2 「吻タッチ」
ステップ1でご褒美を与えることを学べたので、ここからは「トレーニング」に入ります!
先に言っておくと、覚える種目にも順番があります。
皆様にお聞きします。まず初めに教えるのはどんな種目だと思いますか?考えてみてください(^^♪
ジャンプ? ブー× 小道具を使った種目? ブー×
正解はハズバンダリートレーニング。つまりは健康管理のための種目です(^^♪
ショー関係ある?と思ったそこのあなた。その通り、ショーにはほぼ関係ないです。
ただ、飼育員の1番の目的は「イルカショーをできるようにすること」でも「お客様を楽しませること」でもなく、「イルカを生かすこと」です。
健康あってのイルカショーです。
まず最優先で、健康管理の種目を教えることは命を守るためなのです(^_-)-☆
健康管理の方法はいくつかありますが、有力なのが「採血」、「体温測定」です!
まず採血ですが、イルカの採血は尾びれの血管からとります。
ですので、尾びれをつかんで、針を刺しても暴れないようにするトレーニングをします。
これ、想像できると思いますが大変です。笑
続いて体温測定ですが、人間は脇や、最近ではおでこで計りますが、
イルカは肛門から管を入れ、直腸で計ります。
ですので、イルカを仰向けにして肛門に体温計の管を刺し、
暴れないようにするトレーニングをします。。大変です。(2回目)
他にもたくさんありますが、すべて覚えてからだと1年以上はかかってしまいますので、採血さえできるようになれば、
ショーで使える種目のトレーニングも同時進行で進めていくところもあります!
理由は医療も発達し、採血だけでよくある体調悪化の原因の8割以上の原因が調べられると言われているからです(‘◇’)人間ってすごい( ;∀;)
さぁ、長くなりましたがここからようやく「吻タッチ」について書いていきます。笑
始めに教える種目は健康管理の為の種目だと書きましたが、尾びれ掴みにしろ仰向けにするにしろ、いくつかの過程が必要です。
イルカは人間の言葉は話せないので「しっぽだしてー」と言ってももちろん無理です。
トレーニングの難しいところは「会話」が出来ないことです。
ですのでご褒美を手から食べれるようになったら次は、
口の先(吻先)を触ってから、ご褒美をあげるようにします!
逆に、逃げたりして触れなかったときは、ご褒美をあげないようにします。
これを徹底し繰り返すことによって、
「手に吻先を当てればご飯がもらえる」と理解するようになります(^^)
これで「吻タッチ」は完成です(^-)-☆
そして、ここからが大事なポイント!! なぜ吻タッチを教えた?これですよね。
吻タッチを最初に教える1番の目的は「応用の幅が広すぎる!」これに尽きます!
イルカが覚える種目のほとんどはこの吻タッチの「派生」です(^-)-☆
わかりやすく例に挙げると、イルカが頭を上下に動かす(うなずく動作)を教えるとします。
①まずは吻タッチ
②口を手で掴んでOKする(ご褒美をあげる)
③下あごに手を当てて上に押してOKする。上に押すとイルカは反動ですぐ顔を下に戻す
④口に手を触れず、イルカの目の前で③の手の動きをする。
そうすると手の動きに合わせて頭を上下するようになるわけです(‘◇’)これで完成です!
このように、吻タッチは種目に派生する他にも、口を閉じてタッチするので、人を「噛む」という行為を無くす効果があったり、
「待て」という感じで待機させたり、興奮しているところを落ち着かせる効果もあったりします(^_-)-☆
「吻タッチ」万能ですよね?笑 イルカショーは吻タッチで成り立っているといっても過言じゃないです。笑
ぜひ水族館に遊びに行ってトレーニングを見る機会があれば、「吻タッチ」みつけてみてはいかがでしょうか!笑
今回は以上です!(^^)!最後まで見ていただきありがとうございました!
これからもあかまるの日記をよろしくお願いします(^-)-☆ 次回もお楽しみに~(^-)-☆
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