こんにちは!あかまるの日記へようこそ(^^)/
今回は「飼育員の思考」ということで、飼育員とはどういう職業なのか、
なにを考えて業務に励んでいるのかを書いていきたいと思います~(‘◇’)ゞ
かなり専門的なお話も含まれるかもしれませんが、
できるだけ誰でもわかるように解説していきたいと思います(^_-)-☆
飼育員の業務
飼育員の業務は、主に3つ!
①動物の命を守る事。
②お客様にサービスを提供すること。
③これらを達成するためのトレーニングをすること。
①②のどちらを優先するかはもちろん①の動物の命を守ること。
理由は、命あってこそ、サービスの提供ができるからです。
ただ、命を守るだけではダメなのです。
これらのバランスが非常にシビアです。。
ですので、飼育方針は全員で統一しないと、うまくいきません((+_+))
理由は、飼育には答えがなく、人それぞれ、意見があります((+_+))
動物は言葉を話せないので、答えを導き出すには、経験と知識が必要です!
飼育の世界は全てが「結果論」なのです((+_+))
飼育の方針を統一しないと、一つの目的に対して、意見が食い違い、困惑することになるでしょう。。
ここで、よくある問題を2つご紹介します!
・イルカに異変があったときの対応
・イベントスケジュール
この2つはとにかく「もめます。」
飼育員をしていて、落ち込むポイントはここが多いと思います。。
その中でも、今回は「異変」について詳しく書いていきたいと思います(‘◇’)ゞ
異変
原因と考えられるものはたくさんあります。
それらを一つずつ削っていく事で、原因の追及でき、
集中治療ができるのと、原因を未然に防いだり、
人間の引き出しの一つになり、成長につながります(^_-)-☆
ただ、削る行動には必ずリスクが伴い、リスクの大きさも様々です((+_+))
原因と考えられるものの、一つ一つに確率と、リスクの大きさを照らし合わせる必要があります。
例
状態
普段、餌を残すことのないイルカが、午後から突然餌を残し、動きもだるそうにする。
しかし、午前中は動きも食いも通常であることが多い。
・考えられる原因
発情、脱水、餌の量が多い、寒暖差、内外部異常など。
・削る行動①
「1食の量が多く、食べたくないかもしれない。」
・対策
朝一だけ量を減らす
・リスク
もし原因が内部の異常だった場合、食が少なければ、
内部の異常を治すための栄養素が足りなくなり、悪化する恐れがある。
重症度によっては、抗生剤での早めの対応をしないと、
手遅れになる可能性がある。
・削る行動②
「体の内部に異常がある可能性がある」
・対策
食べる分だけ与える。食べたい時に多く与えたい為、給餌の回数も増やし、採血後、抗生剤を投薬する。
・リスク
原因が「餌の量が多く、気分が悪くなる」だった場合、
給餌の回数を増やされるのはストレス。
食べたくないときに食べようとさせてくるのはストレス。
また、抗生剤の効果に免疫がつき、効果が薄まる可能性がある。
ストレスによる悪化の恐れがある。
このように、原因をつきとめるために対策を行うときには、
・最悪の想定を回避すること
・なるべく多くの可能性を選出すること
その中で可能性が高いものを考慮して、
優先順位をつくって対応することが非常に重要です(^^)/
そして大事なのは、「1人で考える」のではなく、「みんなで考え、1つにまとめる」ということです。
「命」がかかっているので、失敗は許されません。
必ず、1人の意見で進まないことです。
多くの人の意見を集めることで、見えてくる「道」があるのです(^_-)-☆
まとめ
いかがでしたか?
飼育員といっても、ただ動物を生かすだけではございません。
動物を生かすだけでも、かなり大変です( ;∀;)
何も考えず、ひたすらご飯をあげるだけではダメです((+_+))
その個体の行動パターンや、癖などをしっかりと理解していないと、
「異変」には、気づくことすらできないのです( ;∀;)
毎日しっかり動物に集中することで、「通常」を知らなければならないのです。
普段から「観察力」を鍛えておくと、飼育業ではかなり役に立ちます(^^)
今回は以上です!
最後まで読んでいただきありがとうございました<(_ _)>
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